京都 琴(箏)だより (町家で琴体験)


昨日から漸く雨が上がった京都です。着物を着てお出かけし古典芸能などを楽しむという会の方々が 町家で琴体験をして下さいました。大阪の豊中など遠方から来られました。体験の後、三条会である「七夕祭り」に行かれるということでして浴衣姿でチャレンジです。 一度弾いてみたかったけれども機会がなかったので来て見ました、と伺いました。皆さん やはりお洒落に浴衣を着てられますね。母やお弟子さんのチビちゃんにも手伝って貰いましたが皆さん頑張って弾かれましたので 何とか合奏までいきました。 少し私の演奏と箏の説明をさせて頂きお茶を飲みながらお話しもしました。 雨も降らず暑くもありませんでしたので七夕祭りに行かれるのに良かったです。 「初めて箏を弾いてみて押し手など力がいることがわかりました。今度箏演奏を見ることがあれば あーこういう風にしているのだなあとわかりますね。」と感想を話されておられましたが皆さん夫々箏に親しみを持って下さった様でしたので機会がありましたら又、弾いて見て下さればと願いました。お疲れ様でした。

京都 琴(箏)教室だより (人が寄ります)


京都は雨です。梅雨だなあと思います。今日から7月になりました。昨日は朝、生徒さんが伊賀上野から子供さん連れで来てくれました。「こうちゃん」です。見る度に大きくなり驚きます。お母さんが箏を弾かれますので箏爪を見ると、指につけるものだと理解している様です。面白いなあと感心しました。さすがに男の子です、車や電車が大好きということで、これから京都駅へ行って電車を見せてあげようと思います、とのことでした。ほどなくチビちゃんがお稽古に来ましたので お別れしましたが本当に、いつまでも一緒に遊んであげたくなりました。孫がいるおばあちゃんの気分です。その後、大学の邦楽部の方達がお稽古を見学に来られましたが、近く「七夕コンサート」で演奏されるということでしたので「三段の調べ」を聴かせて貰い少しお稽古してあげました。1年生で箏を春から始めたばかりだそうですが 非常に熱心に練習されていて 上手に弾かれていました。爪のあて方や気づいた事などお話ししていましたが誰にも教えて貰えなく自分だけで考えながらということは なかなか難しいものがある様に思います。特に基礎が大切ですので基本的なことを知らないでお稽古していると後で困ることになってしまうことがあるからです。皆さんがとても熱意を持って練習されてられましたので 色々な事を伝えてあげられたらいいなと感じました。 

京都 琴(箏)だより (MeetUs Kyoto)

harumi-20gen2012-06-28

今週は過ごし易い気候の京都です。 ご縁があって「MeetUs Kyoto」というユニークな試みの活動の一端に私も加えさせて頂く事になりました。 京都大学の法学部院生である品川さんという方が主催されてお声掛けして下さいました。内容は下記のHPなどで 紹介されてられますので御覧になって下さいませ。 品川さんの出身は関東ですが大学で京都へ来られて 京都がとても好きになられたそうです。観光などでこの京都を訪れられた外国の方々に この地に親しんで頂くべく様々な事を考えられています。楽しい企画で私も参加したいものがいくつもあります。 ただの思いつきだけでなくビジネスとしても立ち上げていける様にというところに感心しました。 私に出来ることは箏ですので出来ることでお役に立つ様なことがあれば嬉しいです。 始まったばかりですので これから試行錯誤しながら前進していくことになるのでしょうが どうか若い方々の思いが実り多きものとなりますようにと祈ります。よく他府県の方から京都の人達は外へ向けて文化を発進していくことに非常に消極的だと言われるのですが 京都生まれでない若い方達が京都を好きになって下さり この地に愛着を感じて 何かを始めてみようと思って下さることに力を貰います。私も皆さんを見習って自分に出来ますことで努力していけたらと思います。


●HP http://meetus-kyoto.com/
●Facebookページ(外国人向け) http://on.fb.me/M1VCuh
●Facebookページ(日本向け) http://on.fb.me/NJqVeQ

京都 琴(箏)演奏だより (京都 島原輪違屋さんで)


昨日はお世話になっております太夫さんの お座敷がありましたので島原の輪違屋さんへ行きました。 5年前に太夫さんがご病気になられましたので久し振りの輪違屋さんです。 仲良くさせて頂いていた引き舟さんが(太夫さんのお世話をされている方のことです)先日亡くなられ もうお会い出来ないと思うと寂しい限りでしたが同い年の86歳の女将さんは お元気そうでお孫さんのお話しやら楽しいお話しを伺いました。 ご病気にもなられたそうですが今も現役でお客様を2階の「傘の間」に案内されたり飾ってある素晴しい「打ち掛け」の説明をなさったりと接客されてられました。 「こうしてお人が来てくれはってお仕事をしていることが元気でいなあかんという心の糧どすなあ」と言われていました。私も女将さんがお元気で居て下さる事が何より嬉しく思います。少し前まではタッタと階段を駆け上って?られましたのでお客様曰く「重要文化材のこの輪違屋の店より何より女将さんが一番の文化財ですなあ」と感心されてられたくらいです。長くこちらへ寄せて頂いておりますが枝垂れ柳の島原の大門をくぐった時から何年たっても変わらない京都らしい輪違屋さんは独特の雰囲気が今も残っています。 変わったと言えばお店の前の道路が特別に整備されて今はここでは道中が出来なくなってしまったそうです。少し先に歌舞練場があり(今はデイサービスセンターになっています)昔は傘持ちさんに太夫さんが傘をさして貰いながら内八文字に練り歩かれた道中が当たり前でしたが道路法などの決まりで それもしてはいけなくなりました。風情がなくなっていきますね。本当に昔からある建物ですのでメンテナンスも大変ですが どうか日本の文化が残り続けられますようにと祈ります。 

京都 琴(箏)演奏だより (披露宴演奏 京都八坂 東観荘)



昨日は暑くなるといっていましたが それほどでもなくしのぎ易い一日でした。久し振りに八坂の東観荘さんでご披露宴演奏がありましたので段取りを考えながら支度をしようと思っていましたら別の用事で東京の方とお会いすることになり 慌てて家を出ました。宴の後では飛行機の時間に間に合いませんので前にお会いすることになりましたが、どこでお会いするかなと心配になりました。何しろ観光シーズンではありませんがいつも人と車が多いところです。私は楽器もありますのでいつも車で行きます。 でもお会いする方が京都出身の方でしたので土地勘もありわざわざ東観荘まで来て下さり何とすぐお隣にありますお寺の茶店の様なところを見つけて下さいました。本当に東観荘のすぐ横でしたので、驚きました。こんなところにお店があったのですね。バタバタとしましたので「みぞれ」をお願いしましたら優しいお店の方が、がりがりと氷をかいて作って下さいました。静かで小さな長閑な雰囲気のところで嬉しくなりました。よくこちらへ来ていましたが今までこんなところにお店があるなんて全く知りませんでした。又来ようかな。奇遇にも、お会いした方のおじいさまがお箏の名手だったそうで何だかとてもご縁を感じました。その後東観荘へ戻り、演奏をさせて頂きました。ご親戚だけの宴でしたが9月には男の子のお母様になられるという新婦様とお優しい新郎様を囲んで皆様がとても和やかに過ごされました。最後のお見送りの時には お二人とも感激の涙されておられましたがご列席の皆様もとても喜んでられました。どうぞお元気な赤ちゃんをと私も願います。

京都 琴(箏)だより (東福寺と町家コンサート)

雨続きの京都でした。昨日も一日強い雨が降りましたが朝、東福寺の「退耕庵」へ「山崎史朗作品展」を観に行きました。「退耕庵」の御住職様とは親しくさせて頂いておりますので、こちらで催しをされます時にはいつもご案内を頂いております。長崎出身の山崎さんは今回長年、技を磨いてこられたジュエリーと茶杓に加え新たに取り組まれた「万華鏡」を出展されました。 万華鏡は覗かせて頂きましたがとても綺麗です。何より万華鏡自体が素敵なオブジェであり彫金してあったりして素晴しいものでした。 オリジナルのジュエリーも芸術的で素敵です。デザインが優れておりいいなあと思いました。山崎さんが色々と説明して下さいましたがやはり美しいものは素敵ですね。何点か気になるものがありました。私は殆ど物欲が無いのですが素敵なものを見たらやはり気になるものですね。24日までありますので迷っているところです。さて夜は月例のウチの町家コンサートをしました。京都に警報が出ているということでしたが山科の方から一級建築士の方など来て下さいましてお話しを伺ったりしました。私の演奏も聴いて頂きましたが皆さんとお話しさせて頂く事が嬉しいです。

京都 琴(箏)だより (月ヶ瀬が)

少し時間が出来てきましたので朝はジムのフットセラピーへ行き 午後からは演奏会のお顔出しに祇園コーナーへ行きました。 丁度先日お世話になりましたので建仁寺様の方へも寄りました。 昨日の大雨がウソの様に今日は 暑いながらもとてもいいお天気でした。 高島屋で箏の楽譜も買い、ほっこりしましたので帰りに甘いものを食べて帰ろうと「月ヶ瀬」へ寄りましたら何と張り紙がしてあり閉店しました、とのことで7月からは祇園の方で新店舗として営業します、と書いてありました。87年に渡りこちらでお店を開いてられたそうですが長年お世話になって?通っていた私としては衝撃です。本当に驚きました。 京都には甘味のお店は沢山ありますが、こちらのクリーム蜜豆は本当に美味しいと思いますので皆さんにもお勧めしています。高島屋にも入っているのですがやはり本店でなければいけません。とても気さくな女将さんがおられいつも着物を着ておられました。私が女学生の頃に既に、おばあちゃんでしたから今はもうおられませんが代々の方々も皆、優しいいい感じの方です。 祇園に新しくお店が出来たら又、行こうとは思うのですが何だか一つの時代が終わってしまった様で とても寂しいです。今の祇園は前の祇園ではありません。新しいおみやげ物屋さんのような和の店が一杯出来ています。お若い方が多く観光に来られる場所ですので、そういう店が多くなっているのでしょう。新旧交代していくことがいいことなのかも知れませんが少し寂しくなりました。