京都 琴(箏)演奏だより (和やかに)


昨日は 成人式でしたが 私は 仲良くさせて頂いております方の お宅へ演奏に行ってきました。 衣笠にある そのお宅は 京都らしい素敵なお家ですので 敷地が広く中庭に面した別棟を 古くから人に貸しておられましたが 空き家になりましたので 少しリフォームされて75歳の 家主の叔母様が ご自分のお部屋にされて お花を飾ったりして 親しい方々との遊び部屋にして楽しみましょう ということになりました。 そこで まず私が箏を弾いて ということを思いつかれたそうです。 もう長く住んでおられますので ご近所の方々などとの暖かな交流があり 仲良い方々が 20人位お見えになりました。 5歳から80代の方まで 年齢層も幅広く 叔母様の日頃のお付き合いの幅の広さを 感じました。 何を弾こうか迷いましたが 色々箏の説明等もしながら 弾きました。 途中で皆様自身による自己紹介などもして頂いて 2時間位楽しい一時を 持たせて頂きました。 前の日の夜中の3時までかかって 来られた方々に渡される 小さな福袋を用意されてと ご尽力されたそうです。 お陰さまで 皆様が演奏をとても喜んで下さり 嬉しいなと思いました。 皆が集えることは 素敵なことですね。 あづき椿という珍しい椿のお花の横に かけられた掛け軸が上品でしたが 今は亡きお母様に戴かれ仕舞ってあったものを 今回出してみたら 少し傷んでおり 修繕に出されたら何と千五百万もする お宝だったそうです。でもそんなことには関係なく 思い出のあるものだからと 飾っておられたようでした。 今度は仕舞ってある 古いお雛様を出してきて あられを家で焼いて ひな祭りを してもいいなあということになりました。 今はお隣近所のお付き合いも 希薄になりつつありますが 京都らしい集まりですね。 心が暖かくなりました。