シカゴの 17年ゼミ

日本でも 今年は セミが 多いようですが 今日は シカゴの お話です。 シカゴで 17年に 1度だけ 生まれるという 大変珍しいセミが 今年の5月 大発生しました。 何しろ 17年間土の中で じっと過ごしていて 大雨の 後の 地面が やわらかくなった時を 見計らって 一斉に 地下から 出てきて すぐに ぞろぞろと 木の 上に 登っていきます。羽を 充分に 乾かせたら 次々と 飛びます。 その数 70億匹。 泣き声たるや 112デシベル。 ジャンボジェット機の エンジン音に 匹敵する ウルササ で 電話で 話しも 出来ないんです。 歩いている人に ぶつかったりして大騒ぎです。 でも 陽気な アメリカ人のことですから 町の 人達は お祭りみたいに 喜んでいます。 あちこちに セミの 絵をかいたり お店屋さんも ノリノリで セミの お菓子を 作ったりして 皆で 大歓迎しました。 目が 赤く 羽は 白で 日本の セミとは 似ていません。 大昔、アメリカ大陸が 氷河期だった頃 唯一 シカゴの辺だけが 氷で 覆われず このセミは 生き抜くことが 出来ました。 その為、17年という 長い長い時を じっと 耐えるようになったと いうことです。 不思議な 生き物ですね。