白いねこ

朝、白い まだ小さな ネコが 車に ひかれて 横たわっているのを 見つけました。 もう 死んでいました。 母を 呼んで 二人で 見たら 口から ほんの 少し 血を 流していたようで のけて みたら 小さな 血の 跡が ありました。 前を 通りがかった 近所の 方が 「市の 方に 連絡したら とりに 来てくれますよ」と 教えて 下さったので ネコを 空いた 箱に 布を ひいて 入れて 又、 布を かけて やりました。 保健所に 電話を したら 市の 美化センターという ところを 紹介されて 今日中に とりに 伺いますと 言って 頂きました。 京都は 台風が 来ているとかで 雨が 少し 降り始めて きたので 家の 前に 置いた 箱が 濡れたら 可哀想、と 思い ビニールの 風呂敷で 箱を つつんで おきました。 市の 方は いつかな と 気に していましたが 今日は 午後から ずっと 演奏会の 合わせ稽古を していたので 夕方 終わって 見に 行くと もう 箱が ありませんでした。 母は そのネコが 小さかったので 生きていたら 家で 飼ってあげたら と 思ったそうです。 ネコを 箱に 入れようと して 家の 中へ 入った時に ちょうど ウチの ネコが その ネコが 横たわっているのを 見つけ、 少し 離れたところから じっと 見ていました。 同じ 動物の 死に 出会い 何か 本能的に 怖くなったんでしょうか? その後、 一日 私達の そばに 居たがりました。 今でも その 小さな 生き物の ことが 想い 出されます。 野良猫だから きっと これからも 平穏な 日々は 送れなかったかな とも 思います。 今晩は 月が もう 半月位に なって いましたが とても 綺麗な お月様 でしたので 天国で 安らかに 迎えられ ますようにと 祈りました。