京都 琴(箏)だより (蓮の寺)


台風が 過ぎて 来週は また 暑さが 戻りそうですが 今日は 曇りの 一日です。 今朝は 京都 花園にある 「法金剛院」という お寺へ 行きました。 花園には 親戚が おりましたので よく 遊びに 行きましたが こちらへ 来たのは 初めてです。 車で 前を 通って いても なかなか わからないものですね。 近くに 知人の 尺八の 方の お家が ありますので 車を 預けさせて 頂いて 散策 しました。 律宗の 寺院で 山号を 五位山と いいます。 後白河天皇の 母である 待賢門院が 創立し、 日本最古の 人工の 滝という 「青女の 滝」(平安時代末期)のある 浄土式庭園は 極楽浄土を 模して 造られた と 言われて います。 池や 周りに 沢山 おかれた 壷には 綺麗な 蓮の 花が 咲いて います。 蓮は 極楽に 咲く花と いわれますので その 由縁かも 知れませんね。 美貌であった という 待賢門院の 「ながからむ 心もしらず 黒髪の みだれて 今朝は 物をこそ思へ」という 歌は 有名ですね。 白や ピンクの 沢山の 蓮が 咲いて いました。 午前7時の 開門を 待って 入りましたが カメラを 持った 方達が 一番 綺麗そうな 蓮の 前に 陣取り ずっと 撮って られましたが これは あまり いただけませんね。 まるで 個人の 私物の 様に 独り占め して 撮ってられるのを 見ると 悲しくなります。 ただでさえ はかない 花ですので そっと 皆さんで 見て あげて 欲しいと 思いました。 「蓮の寺」とも 言われるだけに お花を 熱心に 見られる 方達ばかり でしたが 礼堂の 裏側に 仏殿があり 御本尊の 大きな 阿弥陀如来像や 珍しい 坐像の 十一面観世音菩薩像などの 重要文化材が ありまして そちらは どなたも 見てられませんでしたが 大変 趣が ありました。 もう少し ゆっり 見ていたかったんですが 気が つけば 虫よけスプレーを してくるのを 忘れていたので 蚊に 10ヶ所も 刺されて いました。 虫が 苦手ですので 退散することに しました。 残念です。 日傘を 持たずに 来て 案じて いましたが 丁度 曇りで 助かりました。